甲状腺疾患に関する情報サイト

甲状腺とは

甲状腺は、首のネクタイの結び目の位置、のどぼとけの下あたりに位置しています。形は蝶が羽を広げたような形をしており、すぐ後ろにある呼吸器の気管を抱き込むようにはりついています。通常、筋肉におおわれていますので、肉眼ではわかりにくいです。触っても皮膚の上からわかりません。甲状腺に異常があって腫れてはじめてわかります。大きさは一般的に横幅が2〜3cm、長さが4〜5cm、厚さが1cm 程度です。

重さは10〜15g程度です。
この甲状腺は重要な役割を持っており、全身の発育を促進し、新陳代謝を調節したり盛んにしたりする、甲状腺ホルモンを作っています。甲状腺でつくられるホルモンは、人間が生きていく上で必要なたんぱく質、炭水化物、脂肪、ビタミンといった栄養素や水分などが体の中でうまく利用されるように働きます。

甲状腺が自己で形成したホルモンを分泌することによって、体の新陳代謝は活発になり、胃腸などの消化器が正確にはたらくようになっています。また、必要に応じて甲状腺は、そのホルモンを貯蔵することもできます。形成・分泌だけでなく、貯蔵もできるようになることで、身体の活 動を調整することができます。このように、ホルモンを形成したり、分泌したり、貯蔵したりして、ホルモンを操縦することが甲状腺の主なはたらきとなります。

 

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甲状腺ホルモンの役割

甲状腺ホルモンは、食物から取り込まれたヨードという栄養素を原料として作られます。ヨードは微量栄養素の一つで、海藻類に多く含まれており、食事などでこのヨードが取り入れられると、消化管から血液に吸収され、やがては甲状腺に集められて、甲状腺ホルモンが作られます。甲状腺は、ヨードを原料として甲状腺ホルモンを作り出す工場と言えます。甲状腺ホルモンは、血液を通して体中に流れて行きます。体中を流れ新陳代謝を活発に促進させる働きをしてくれているのです。人間の細胞が新しく生まれ変わるために、必要なエネルギーを与えてくれる重要な役割を担っています。専門的な説明では、甲状腺ホルモンには、ヨードの元素を4つ持っているサイロキシン (T4)と、3つ持っているトリヨードサイロニン(T3)の2種類があり、甲状腺ではおもにT4を作っているのですが、このT4が肝臓などにいってT3になり、これがホルモンの働きを発揮するということになります。
この為、甲状腺ホルモンの分泌が過多の場合、バセドウ病となり甲状腺が腫れ、強い頻脈などがみられるようになります。また、成長期の初期より分泌が低下していると、身体だけでなく知能の発育も妨げられるクレチン病となります。成人期になって甲状腺機能が低下すると、基礎代謝、熱産生、精神活動の低下が起こり、四肢や顔面の皮下への粘液性水分の貯留などがみられ、粘液水腫となります。

 

甲状腺疾患とは

甲状腺疾患とは、甲状腺の異常や障害によって引き起こされる症状の総称です。甲状腺疾患には、甲状腺ホルモンの分泌過剰による甲状腺機能亢進症や、分泌不全による甲状腺機能低下症、急性・慢性甲状腺炎、単純性甲状腺腫、甲状腺がんなどがあります。甲状腺ホルモンの異常による病気は、全身に様々な症状が現れ、どこが悪いのか判らず「いつも調子が悪い状態」になります。そして、気のせいと思ってしまったり、怠け者と誤解されている人も少なくないのです。
甲状腺の病気は、腫瘍ができる場合(甲状腺腫)や炎症が起こる場合(甲状腺炎)を除いて、そのほとんどが甲状腺ホルモンの合成・分泌過剰あるいはその低下によって起こります。なぜ、そのような過剰や低下が起こるのかというと、甲状腺が“免疫”によってホルモン調節の仕組みを狂わされてしまうからです。免疫はときに勘違いをおこして自分の体を外敵と間違えて攻撃してしまうことがあります。これがホルモンの過剰や低下をまねいてしまいます。
免疫誤作動の原因はまだはっきりと結論は出されていません。現在のところでは遺伝による可能性が高いのではないかといわれていますが、明確にはなっていません。遺伝説が有力だからといって、それだけで甲状腺の病気になるわけではないので、自分の家系に甲状腺の病気の方がいるからと、過度に心配せず専門医に相談するのがよいでしょう。